チャートスクール - 合格体験記「私立中高一貫校→京都大学へ現役合格」

合格体験記「私立中高一貫校→京都大学へ現役合格」

地道にコツコツと!!

今回は兵庫県の私立中高一貫校から、京都大学理学部に現役合格したTさんへのインタビュー。

インタビューされる人:Tさん
インタビュア:ケミ子(ケ)、ぼると(ぼ)、まっすん(ま)、トリー(ト)、コメット(コ)

生活スタイル~引退までは部活一色~

ケミ子:通学時間・手段は?

Tさん:電車で1時間、学校の最寄駅からは徒歩20分くらい。最寄駅で友達と待ち合わせて、話しながら歩いていました。

トリー:けっこう遠いね。部活はソフトボール部だよね? 朝練はあった?

Tさん:朝練は毎日。7時半以降しか学校に入れないので、8時ぐらいに集まって、少しの間でも活動しましたね。

まっすん:じゃあ、朝は早いし、放課後も当然練習ですね。ちなみに、ポジションは?

Tさん:最終的にはサード。昼休みにも30分くらい体を動かして、放課後は週に3回練習がありました。17時完全下校だったので、準備・片づけを除くと練習できるのは1時間ぐらい。

ぼると:朝・昼・放課後と部活一色だったと。チームは強かった?

Tさん:めっちゃ弱かったです(笑)。

:下校時刻が17時というのは早いね。校則が厳しい学校だったのかな。

Tさん:そういうわけでもないのですが…、スカートは膝下丈でしたね。でも、神戸の女子高生はみんなそうで、流行っていました。

:へえ、珍しい。

コメット:話を戻して、部活の引退はいつ?

Tさん:高2の夏でした。引退後も人手不足の時にだけ試合に出ていて、高3の夏の大会も出ましたよ。

:高校時代の一番の思い出は?

Tさん:やっぱり中学から4年半続けた部活ですね。中高一貫校だったので、中1から高2まで一緒に活動していました。

学校の授業~先取り・習熟度別授業~

:高校の授業はどんな感じでした?

Tさん:数学と理科は中高一貫だったこともあって、高3の一学期でひと通り終わって、徐々に演習の授業にも入りました。

:数学Ⅲ・物理・化学も全部?

Tさん:だいたいは。数学Ⅲは、高3では取っていなかったんです。高3の春には京都大学志望ではなくて、当時の志望校は数学Ⅲ不要だったので。

:演習の時間は習熟度別クラス?

Tさん:はい、授業によってメンバーが変わって、数学は習熟度別クラスでした。

:進度がそれだけ早いとなると、数学Ⅰとかは中学生から始まったのかな?

Tさん:数学を含めて何科目かは中3から高校の範囲に入りました。演習も十分やってもらったので、学校の授業で不十分と感じたことはなかったです。

予備校の活用法~自習室や模試を活用~

:塾や予備校には通った?

Tさん:国語が苦手だったので、高1から高2まで、週1で予備校の授業を受けていました。

:高3のときは?

Tさん:高3からは英語を週1でとりました。ただ、高3は予備校の自習室と無料で受けられる模試目当てに通っていました。家では勉強が進まないので高3の3学期に自由登校になってからは、午前中は学校、午後は予備校の自習室を使っていました。

進路選択~志望校を変えた理由~

:さっき、高3春の志望校は京都大学でなかったと言っていたけど、京都大学を志望する前の志望校は?

Tさん:神戸大学の発達科学部です。育った場所柄、身近な大学だったので、早くから意識はしていました。部活引退直後の模試でD判定だったのがかなりショックで、それから猛勉強しました。

:どのタイミングで京都大学志望に?

Tさん:高3の夏休みに入る前の模試で、第8志望に京都大学(総合人間学部)と書いてみたらA判定が出たのがきっかけです。

:A判定!? さらっと言ったけど、かなりすごいよね?

Tさん:担任からの猛プッシュもあり、志望校を変えようと思ったけど、京都大学の入試で必須の数学Ⅲを履修していないのが問題でした。とりあえず、夏から数学Ⅲを始めてはみたものの、挫折して、10月頃にはやっぱり(受験科目に数学Ⅲがない)神戸大学に戻そうかと思っていました。

:それでも最終的に京都大学(理学部)を目指したのはどうして?

Tさん:受験直前の12月頃の三者面談で、先生と親から「落ちてもいいから受けてみたら」と言われて。前期試験で京都大学に受からなくても、神戸大学の後期試験合格圏内だと思っていたので、覚悟はすぐに決まりました。それから、数学Ⅲの勉強を再開しました。

おすすめ勉強法~数学Ⅲを自力で勉強~

:数学Ⅲは、自力で勉強したということですよね?

Tさん:高2までは授業をとっていたので、半分くらいが自学です。その部分は、とにかく『青チャート』を初めからひたすら解きました。

:例題を自分で読んで理解して、練習問題を解いてっていう繰り返し?

Tさん:はい。これさえ解ければなんとかなると思って。例題と練習は自力でなんとかできたけど、章末問題は難しくて、解けなくて泣きそうになっていました(涙)。

:でも、そうやってがんばった結果、見事合格したんですね。

おすすめ勉強法~ノートで達成感を味わう~

:問題集の問題を解く時は、ノート派?ルーズリーフ派?

Tさん:ノート派です。問題を解く用のノートを作っていました。教科問わず問題を解く時は、とりあえずこのノートを使っていました。

:教科を問わず???

Tさん:はい。全部一冊のノートに書いてしまうので、国語の時は罫が縦になるように、ノートを90度回すんです(笑)。

:全教科で一冊を使う利点は?

Tさん:ノートが早く終わること!ノートが一冊終わると、「これだけ勉強したぞ」と、達成感が得られるので良かったです。

:そのノートは結局何冊になったんですか?

Tさん:うーん、覚えてない。捨てていったから。

:ノート関係だと、授業中にノートを取る際に、こだわった点はありますか?

Tさん:ノートは黒一色が基本。カラフルにしすぎると情報が入ってき過ぎてわからなくなるので、基本はシャープペン一色で、黒以外に使ったのは赤くらいでした。

おすすめ勉強法~解けなかった問題をマーキングする~

:ノートは捨ててしまうということだけど、自分がどこを間違ったのか、振り返ることもしなかった?

Tさん:解けなかった問題は、問題集のほうに×印をつけておいて、次回からは×印のついた問題だけを解くようにしました。×印をつける時には、1回目は黒、2回目は赤、3回目は青と色分けをして、テスト前には×印の多い問題から復習したりとか…。

:そうすると、苦手順にできるんだ。×がたくさんつくってことは、問題集は何度もやるタイプ?

Tさん:そうですね。2回目からは×がついているところだけですけど、3~4回くらい。物理、化学は『重要問題集』を使っていて、この方法で繰り返し勉強しました。定期テスト前には2~3回問題集を解いていたのですが、1回しか問題集を解かずに数学のテストに挑んだことがあったんです。いつも80点ぐらいだったのが、その時はなんと32点。

:それはずいぶん違うね。やっぱり繰り返しは大事ですね。

おすすめ勉強法~自分だけの参考書をつくる~

Tさん:地理は先生がプリントを作って「これをバイブルにしなさい」と配ってくださったんです。「新しい情報があれば、そこに何でも書き込んで、地理の情報が全部載っているものを作りなさい」って。自分だけの参考書になって、それはすごくよかったです。

:試験直前まで見ました?

Tさん:センター試験直前まで何度も見返しました。数学や物理の問題集の見返しにあるような公式集はコピーして、いつでも取り出せるように持ち歩いていました。『重要問題集』の見返しの公式一覧は、試験当日も、コピーを持っていったんじゃなかったかな。

勉強の時間配分~受験直前期は1日10時間~

:受験直前期は、1日どれくらい勉強しましたか?

Tさん:高3の2月は、8時~22時の間で昼・夜休憩を除くと、1日10時間くらい。時間配分は、理系なので理系科目が多くなったけど、苦手な文系科目にも十分時間をかけました。

:センター試験対策もそのころに?

Tさん:直前期は、国語と英語はセンター試験対策を、理系科目は二次対策の勉強をしました。二次対策をやっておけば十分な気がして。理系科目は、試験1ヶ月前にセンター対策の問題を数回分解くくらいで、センター試験対策は特別しませんでした。

:1日10時間はかなり気合いが入っていますね。

勉強の時間配分~「時間」より「量」~

Tさん:夏休みも10時間くらいは勉強していたと思うけど、1日何時間やるというより、問題集何ページとか、その時に必要な量を考えて勉強していました。1か月とか1週間分の目標勉強量を決めて、1日の勉強量をそこから逆算していました。

:1日分の目標が予想外に早く終わる時とか、終わらない時もあるよね?

Tさん:早く終わったら明日の分までやって、終わらない時は、「まぁいいや、明日やろう」みたいな感じで。

:きちんと目標どおりにできました? 自分で立てた計画をクリアできなくて、焦りすぎちゃう人って多いと思うけど…

Tさん:年間計画じゃないけど、文系科目はセンター試験対策、理系科目は二次対策になりそうな問題集とかをやっていました。それで、計画を立てる前に少し解いてみて、1日にできそうな分量の見当をつけるんです。追われるのが嫌いなので、ちょっと余裕ある計画をたてて、先に予定よりも終わらせていくのが快感。

:それでモチベーションも保てそうだね。

試験当日の時間配分~見直す時間を確保する~

:計算ミスとかはしていました?

Tさん:していましたね。

:何か直す方法は?

Tさん:私はひたすら見直しました。普段問題演習するときはひたすら解くんですけど、自分はミスが多い人間だと自覚していたので、試験中は見直す時間を必ず作っていました。残り時間でわからない問題を考えるより、解答できた問題の見直しを大事にして、確実に得点できるようにしようと思っていました。

受験生へのアドバイス

Tさん:勉強で不安を感じると色々な教材に手を出してしまいがちだけど、自分がこれと決めた1冊をまずやりきることが大事だと思います。成績は後からついてきます!

  • この記事を書いた人

    ケミ子先生

    担当教科:理科
    部活顧問:バドミントン部
    つぶやき:三度の飯も,実験も好き

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