理工系の大学2年生の「確率統計」,「数理統計」の半期,もしくは通年の科目で教科書としてお使いいただけます。本書のレイアウトは高校の教科書と同じようになっています。長年高校数学の教科書を発行してきた数研出版ならではの,読んでわかる大学の教科書です。
しかしながら,大学で学ぶ統計学は,大学1年生で学ぶ微分積分学,線形代数学の知識に加え,大学で初めて学ぶ統計学独特の作法や確率の公理を理解することが学習者に「難しい」という印象を与えます。本書では,この「難しい」と感じさせる統計学と数学の関係を懇切丁寧に解説します。統計学の学習に必要な高校数学の復習(Reviewとして数列や関数の極限,集合の記法など)と大学で同時期に学習する微分積分の基礎知識(+1ポイントとして偏微分,重積分の計算方法など)についての補足があります。
姉妹書『チャート式シリーズ 理工系基礎 確率・統計』と併読することで,さらに高い学習効果が得られます。
(特長)
1 大学における確率統計について,定番の内容を厳密に解説
高校数学の復習,大学の微分積分・線形代数の補足も掲載されています。
2 確率論と統計学の関係を詳しく解説
第5章,第6章は統計の数学的な厳密性を保証する内容です。これらの章で扱う内容を丁寧に章単位で解説しています。
3 頻出の統計分析手法を収録
統計学は,目的(工学,経済学,心理学,社会学など)ごとに用いる分析手法が異なります。
この中でなるべく共通して頻度高く扱われる分析手法を取り上げています。