水族館育ちの子ども魚“みゅう太”が,ある出来事で海に投げ出されてしまう。
何も知らないみゅう太は,自分が何者なのかを知るために,海を旅していくのだが…。
◆ものがたりを読ませる
知識が十分でない子どもに体系的に解説しても,科学の概念や理論を理解させるのは難しいのです。そこで,本書では,“なんとなく”でも理解するきっかけづくりに,【ストーリー性をもたせる】という部分に着目しました。
本書は,1冊を通してひとつの「ものがたり」を完結させ,読み終えた時に,科学的な視点を養えるように構成しています。
「ものがたり」のなかに科学に関するトピックを上手く盛り込ませ,まずは知的好奇心を喚起させることが狙いです。「ものがたり」自体はフィクションでまとめ,学問的なニオイを払拭することにより,楽しく読めるよう仕上げています。
◆解説ページ
ものがたりと連動して科学的な現象などは解説ページを別途設けました。
小学校高学年から理解できるようなるべく易しく解説していますが,保護者が子どもに説明できる内容は十分網羅しています。なお,解説ページを読み飛ばしても,ものがたりはそれ自体で完結しているので,まずはものがたりだけ読ませて,興味をもったところだけ解説ページを読ませる…といったことも可能です。
構成は,海の歴史,海底,大気と海洋,海水の物性,海流,潮汐,海の生物,海の物質循環,海のエネルギー,海洋汚染など…。
◆絵本
本書の絵は,すべて水彩画調にまとめました。親しみやすく迫力のある水彩画調の絵で,お子さまが夢中になって読める絵本です。