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あっと驚く近道よりも、誰もがたどりつける安全な道。

時代に合わせた工夫

いま、書店では、さまざまな参考書が色鮮やかに店頭をにぎわせています。あっ!と驚くような解法や学習法が載った参考書や、中には著名な漫画家のイラストが散りばめられたマンガのような参考書まで。いわゆる「ビジュアル世代」といわれるいまの子どもたち、目の前を大量の情報が猛スピードでとびかう中を生きるいまの子どもたちに対して、参考書はみな、「彼ら、彼女らに、少しでも多くの時間、本を開いてもらおう」と必死に工夫をこらしています。もちろん、それは、私たち数研出版も同じです。
人に個性があるように、参考書にも個性があります。では、数研出版のチャート式の個性とは何でしょう?それは、文字や式、絵・図解や写真も含めて、「ぎっしり」詰まっている「硬派」な正当派の参考書であること。これは、初版本が発行された1926年からずっと変わらないエッセンスです。これからも、時代に合わせたさまざまな工夫をとりいれながらも、このエッセンスはきっと変わることはないと思います。

楽しませながら学ばせる

私たち数研出版は、あっ!と驚くミラクル解法を伝える参考書や、マンガのように柔らかい参考書を否定するつもりはありません。ただ、こう思います。たとえば、ミラクルな解法は、それが見つかったときは、すごく気持ちいいし、格好いいでしょう。しかし、問題は、それを見つけられるかどうかです。言ってみれば、これは、渋滞の幹線道路に対する「抜け道」の関係と似ています。渋滞に嫌気がさして途中抜け道と思われそうな路地に入っていったら道に迷ってしまい、結局は幹線道路の方が早かった……そんな経験はありませんか?ミラクルはあくまでミラクル。奇跡です。奇跡は、毎回しかも都合よくなど決して起こりません。また、マンガのように柔らかい参考書の場合、「楽しませながら学ばせる」という点では、生徒想いの素晴らしい参考書にちがいないでしょう。ただ、こういう場合、「楽しさ」を優先するが故に、必ず「内容の漏れ」が生ずることは止むを得ません。楽しさのためには、どうしても面倒臭いことは避けて通らざるを得ないからです。

安心して使用できる参考書

「数研出版のチャート式って、どんな参考書ですか?」と聞かれたら、私たちは、次の2点を答えるでしょう。1点は、「地味」かもしれないけど、どんな人でも「着実に」「確実に」正解にたどりつく方法を教える参考書であること。もう1点は、どんな問題に出会っても大丈夫なよう、重要な必須内容については漏れがなく、したがって「安心して使用できる」参考書であること。
チャートの語義は、「海図」です。チャートとは何か?に対する答として、初版本には次のような意味の言葉が書かれていますーー「乗り上げ易い暗礁を警告し、目的地に入港するための最も安らかな航路を示したもの」。ここで重要なのは、「安らかな」の部分であります。あっと驚く近道よりも、誰もが確実にたどりつける安全な道を教えること。それが、私たち数研出版が守り続けてきた、そしてこれからも守り続けていく、参考書、教科書づくりのエッセンスなのです。

数研出版5つのメッセージ1.チャート式でありつづけるために。2.使う側の論理でつくる。3.もっと「学ぶ楽しさ・教える楽しさ」を。4.考える力を伸ばす道しるべでありたい。5.人生の参考書、地球の教科書。

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