数研国語だより
数研国語だより第53号
2025.11.17
2025年
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「マスターノート」シリーズ
や、入試に不可欠な速読力を鍛える
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をご紹介しています。
今年の冬課題のご参考にぜひご覧ください。
2025年冬課題の
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「新入生ノート/課題ノート」
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に対応します。
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小論文の考え方(3) 哲学型
前々回の「対立意見型」(※1)、前回の「問題−対策型」(※2)に続いて、今回は「哲学型」小論文について解説しよう。
「○○とは何か?」という問いに自分なりの答えを出し、それを論理的に説明していく。言語とは何か、法とは何か、遊びとは何か、旅と旅行の違いとは何か、理想の教師とはどのような教師か、人はなぜ争い合うのか――。このような「正解のない問い」に答えようとする営みが哲学型小論文である。たとえば、2025年度慶應義塾大学文学部の小論文・設問IIでは「人間にとって文学を読むとはどのようなことか」が問われた。この問いに対して、たとえば「文学を読むことで人間は自分の世界を広げていく」という答えを決める。その上で、文学と評論の対比、一般論や通念の批判、文学論や読書論の引用など、あらゆる手段を用いて「私の答え」を展開していく。
哲学型小論文のコツは逆接を使うことである。初めに思いついた「答え」を書いた後、「しかし」として、次の「問い」を発してみる。「しかし、自分の世界を広げてくれるのは読書だけではない。人との出会いも旅も外国語学習も世界を拡大する経験だ。では、読書だけがもつ働きとは何だろうか」と問うてみるのだ。これを「自己内対話」と言う。「○○とは何か?」という問いを繰り返して真理に近づこうとしたソクラテスの問答法を、紙上で、自分ひとりで行うのがこのタイプの小論文であり、もっとも小論文らしい小論文だと言えるだろう。
※1:森直紀先生コラム≪小論文の考え方(1) 対立意見型≫掲載
「数研国語だより 44号」のバックナンバーページはこちら
※2:森直紀先生コラム≪小論文の考え方(2) 問題−対策型≫掲載
「数研国語だより 48号」のバックナンバーページはこちら
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