数研国語だより

チャート式の数研出版 全教科全力宣言 数研国語だより第45号
2025.06.10
【改訂】「速読」シリーズのご紹介
ご好評いただいている「速読トレーニング」シリーズにつきまして、改訂を行いました。

今回改訂を行ったのは、
『評論速読トレーニング700』『評論速読トレーニング2000』『小説速読トレーニング標準』『古典速読トレーニング標準』の4冊です。
※『小説速読トレーニング標準』は、『小説速読トレーニング』の改訂版にあたります。
編集担当より
『評論速読トレーニング1000/1500』、『古典速読トレーニング入門/基礎』に続いての改訂となります。 パワーアップし続ける数研出版の「速読トレーニング」シリーズをぜひご活用ください。

特に『小説速読トレーニング標準』は、現行課程では少なくなりがちな小説の読解量を、短時間で十分に補うことができる書籍となっています。 今回の改訂では、比べ読み問題を収録することで、共通テスト対策の要素を強化いたしました。

また、『小説速読トレーニング基礎』から続けてご活用いただきますと、より幅広いジャンルの小説を読むことが可能です。

ぜひお手元でご審査用見本をご覧ください。
「速読トレーニング」シリーズに
ついて詳しくはこちら
 
 
2025年夏 副教材のご案内
「力をつける現代文」シリーズ
― 多様な題材・設問形式で、総合的な力をつける現代文の読解問題集 ―
新訂版 力をつける現代文 ステップ1
ステップ1・1.5・2・2.5・3と、細かくレベル分けがされているので、適切な難易度の一冊から始めて、無理なく少しずつレベルを上げていくことができます。ポイントを押さえた見やすくわかりやすい解説で、自学自習をサポートします。

紙面上のQRコードからは、評論・小説の読み方・評論文重要テーマについての解説動画を視聴できます。
<特におすすめの題材>
【ステップ1】6課「みんなが欲しいものが欲しい」(石田英敬)
【ステップ1.5】16課「人間を『機械』にする罠」(伊藤亜紗)
【ステップ2】12課「これからのロボット倫理学」(稲葉振一郎)
【ステップ2.5】28課「文章読本」(中村真一郎/谷崎潤一郎)
【ステップ3】21課「古典の習慣」(大江健三郎)
「力をつける現代文」シリーズについて
詳しくはこちら
「力をつける古典」シリーズ
― 総合的な「読解力」「文法・句法力」
「語彙・単語力」をつける古典の読解問題集 ―
新訂版 力をつける古典 ステップ1
現代文と同様に、ステップ別に細かくレベル分けがされております。 読解で注意したい点を意識できる「読み方解説回」を全ステップに用意しており、自学自習をサポートします。

紙面上のQRコードからは、文法や句法の解説動画を視聴できます。
<特におすすめの題材>
【ステップ1】30課「孔子と子どもの問答」
(大学入学共通テスト対策問題)
【ステップ2】7課『宇治拾遺物語』「昔、天竺の人」
【ステップ2.5】12課『花月草紙』「浅草の市」
【ステップ3】14課『捜神記』
「力をつける古典」シリーズについて
詳しくはこちら
そのほかにも、弊社ホームページにて、短期間で古典文法を重点的に学ぶことができる問題集や大学入学共通テスト対策の問題集など、夏課題としておすすめの副教材をまとめたページを公開いたしました。

今年の夏課題のご参考にぜひご覧ください。
2025年夏 副教材について
詳しくはこちら
 
 
加藤徹先生コラム
 縁起が悪い数字 
縁起かつぎは迷信だ。科学的な根拠はない。とはいえ、やっぱりちょっと気になる。

日本では、四は死、九は苦に通じる不吉な数とされる。腕時計を見て4時44分だったりすると、一瞬「うっ」となる。そんな時は外国語を思い出すとよい。英語では四は不吉な数字ではない。ただし中国語や韓国語でも、四は死を連想させる忌み数(いみかず)だ。

九は、日本と韓国では苦に結びつけられる。中国語では、九(ジヨウ)は苦(クゥ)と発音が違う。むしろ久(ジヨウ)と同音のめでたい数とされる。漢語で天子の位を「九五」、天子の宮殿を「九重(きゅうちょう)」と言う。九は最上の象徴でもある。

四が気になる時は英語でフォーと読み、九については中国語でジヨウと読めば、気が楽になる。

西洋文化にも忌み数はある。2025年6月13日は金曜だ。「なんか怖い」という人は、この日だけ「今日は旧暦五月十八日だ。今夜の居待月(いまちづき)を見るのが楽しみだ」と旧暦を使おう。そもそも昔の東洋人は、十三という数字を普通に使った。儒教の経典「十三経」しかり、大阪の歴史的な地名「十三(じゅうそう)」しかり。

西洋文化では666は悪魔の数字とされる。逆に、現代中国のネットスラングでは、666は「めっちゃ、いい!」という良い意味だ。中国語の六(リヨウ)は溜(リヨウ。なめらか)と同音だからである。

世界は広い。歴史は長い。迷信が気になる人は、その迷信と反対の内容の迷信を探して、安心しよう。きっと、すぐに見つかるはずだ。
 
 
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