総評 |
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第1問(必答問題) 配点30点 |
〔1〕 | 三角関数(三角関数の方程式・不等式) 教科書章末問題レベル。 (1)は加法定理を用いて,三角関数の不等式を解く問題。 (2)はsinθとcosθを2解にもつ2次方程式において,解と係数の関係を利用する問題。 いずれも典型的な問題のため,確実に解いておきたい。 |
〔2〕 | 指数関数と対数関数(指数の計算・対数不等式) 教科書章末問題レベル。 (1)は指数で表された式の値の基本問題。 (2)は指数関数・対数関数を含むxとyの連立不等式の問題。後半の整数の値を求めるところが,目新しい。 |
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第2問(必答問題) 配点30点 |
微分法と積分法(接線の方程式,面積) 教科書章末問題レベル。 (1)は放物線の共通接線を求める問題。 (2)は放物線Cと直線で囲まれた部分の面積Sを求める問題。 (3)は放物線C,Dと直線で囲まれた部分の面積Tを求める問題。 (4)は(2)(3)で求めたS,Tに対して,U=2T-3Sの最大値を求める問題。 典型的な問題だが,文字式の計算がやや煩雑になるため,丁寧に計算したい。 |
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第3問(選択問題) 配点20点 |
数列(漸化式と数列,階差数列,等比数列) 教科書章末問題を超えるレベル。 漸化式を誘導にしたがって解き,最後に初項から第2020項までの和を3で割った余りを求める問題。一見複雑な漸化式だが,誘導が丁寧なので,一般項を求めるのは見た目ほど難しくない。教科書の内容の幅広い理解を要する問題であった。 (4)の数列の和の余りを求める問題は,整数の知識があると解きやすい問題であった。数列の各項の余りの周期性を利用できるかがポイントであった。 |
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第4問(選択問題) 配点20点 |
空間のベクトル(三角錐の体積) 教科書章末問題を超えるレベル。 座標の数値がやや複雑であった。 (3)の選択肢は目新しいが,条件とベクトルの性質を正しく理解していれば,すぐに正しい選択肢を選べる。 (4)の四面体の体積を求める問題は,各点の位置関係を正確に把握する必要があり,難しく感じた受験生も多かったのではないかと思われる。 |
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第5問(選択問題) 配点20点 |
確率分布と統計的な推測(正規分布,確率変数とその変換,母平均の推定) 教科書章末問題レベル。 市立図書館の利用状況といった日常の場面がテーマの問題。 (1)は確率変数の期待値や標準偏差を求める基本的な問題で易しい。 (2)は母比率の値によって平均,標準偏差の値が何倍になるかを問う問題。 (3)の前半は変数変換した後の平均,標準偏差を求める問題で易しい。後半は信頼度95%の信頼区間を求める問題で,こちらも標準的な問題であった。 |