数研国語だより

第1号(2022/5/19配信)【内容解説資料】

数研出版では、数学・英語に続き、国語のメールマガジンを始めました。
学習指導要領に関する内容をはじめ、先生方のお役に立つような情報を定期的にお届けしてまいります。
末永くご愛読いただけますと幸いに存じます。

■□□目次□□■
[1]<令和5年度用>高校教科書特設サイト公開中
[2]新学習指導要領における国語科各科目の概要
[3]新課程下における古典指導について
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[1]<令和5年度用>高校教科書特設サイト公開中
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令和5年度用の高校教科書特設サイトを公開しました。
弊社発行の「論理国語」「文学国語」「古典探究」教科書に関する情報を掲載しています。

■<令和5年度用>高校教科書特設サイト 国語のページはこちら

また、上記特設サイトでは、教科書のご案内のほかに各種コンテンツのサンプルも公開しています。ぜひお試しください!

<コンテンツのサンプル例>
○QRコンテンツ
数研出版の新課程教科書では、紙面に掲載されているQRコードを読みとるか、教科書に記載されているURLを入力することで、学習内容に関連したコンテンツを利用できます。
作家インタビューや資料映像、朗読音声などのコンテンツをご用意していますので、授業や自学自習といった様々な場面でご活用いただけます。
■QRコンテンツについて詳しくはこちら

なお、特設サイトでは、QRコンテンツのサンプルをお試しいただけます。
■QRコンテンツサンプルはこちら

○教科書解説動画
数研出版の新課程の教師用指導書(教授資料)では、古典文法、漢文、古典常識、評論テーマ、現代文の読み方、言語活動の手法について解説する動画をご用意しています。

例えば、古典文法解説動画では、生徒さんがつまずきやすい古典文法のポイントを解説しています。
予習・復習に利用することで、学習内容の定着をはかりながら 進度確保にもお役立ていただけます。
■教科書の解説動画について詳しくはこちら

■旧課程版の高校教科書についてはこちらをご覧ください


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[2]新学習指導要領における国語科各科目の概要
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2022年4月から始まった高校の新課程で、国語の科目編成は大きく変化しました。
今回は新学習指導要領における国語科の各科目について、その概要をおさらいします。

●現代の国語[標準単位数:2単位]
「実社会に必要な国語の知識や技能」の習得などを目標とした必修科目です。
各領域の配当時数は「話すこと・聞くこと」20~30単位時間、「書くこと」30~40単位時間、「読むこと」10~20単位時間であることからも、「話すこと・聞くこと」「書くこと」に重きが置かれた科目といえます。

●言語文化[標準単位数:2単位]
「我が国の言語文化に対する理解を深める」ことなどを目標とした必修科目です。
「読むこと」の配当時数は、古典と近代以降の文章でそれぞれ設定されており、古典と近代以降の文章の両面から「我が国の言語文化」に対する理解を深めることが求められています。

●論理国語[標準単位数:4単位]
「論理的、批判的に考える力」の育成などを目標とした選択科目です。
「読むこと」の教材は「近代以降の論理的な文章及び現代の社会生活に必要とされる実用的な文章とすること」と規定されているため、主に評論文と実用文を扱う科目といえます。

●文学国語[標準単位数:4単位]
「深く共感したり豊かに想像したりする力」の涵養などを目標とした選択科目です。
「読むこと」の教材は「近代以降の文学的な文章とすること」と規定されているため、主に明治以降の小説や詩歌を扱う科目といえます。

●国語表現[標準単位数:4単位]
「論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力」の育成などを目標とした選択科目です。
旧課程「国語表現」の後継科目ですが、指導事項や言語活動例に手が加えられているほか、標準単位数も3単位から4単位に増えています。

●古典探究[標準単位数:4単位]
「先人のものの見方、感じ方、考え方との関わりの中で伝え合う力」の育成などを目標とした選択科目です。
おおむね旧課程「古典B」を受けた科目といえますが、古典の内容を踏まえて「自分の思いや考えを広げたり深めたり」するという観点から、指導事項や言語活動例に手が加えられています。


今回の学習指導要領では、すべての選択科目が4単位になったこともあり、2・3年生での履修科目は、各学校の状況に合わせて慎重に判断する必要が出てきそうです。
各学校様が目指していらっしゃる学びを実現するため、弊社では教科書のほか、さまざまな副教材を通して高校生の学びをサポートして参ります。

■弊社機関誌「数研国語通信つれづれ」のバックナンバーはこちら
(新学習指導要領に関する特集記事を34号、35号、36号、38号に掲載しています)


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[3]新課程下における古典指導について
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新課程の科目編成の変更によって、1年生の古典指導の時間が思うように取れなさそうだ、というお悩みの声をよく伺います。
授業や家庭学習の時間で、どのように指導していくか、各学校様で検討なさっていることと存じます。
上記[1]記事末尾「教科書解説動画」の項で紹介いたしました「古典文法解説動画」や「漢文解説動画」は、そのような先生方のお悩みを和らげることのできるコンテンツになっています。

一昨年の全国一斉休校をきっかけに、各学校様より『解説動画』の要望を数多くいただき、『読解をたいせつにする体系古典文法』を改訂した際に初めて「古典文法解説動画」を用意いたしました。

その後、「古典文法解説動画」を活用いただいた学校様より、「新課程の科目編成を考えると従来よりも古典指導の時間が圧迫されるので、その手助けとなるよう解説動画をさらに充実させてほしい」というご要望を多数いただきました。

これらを受けまして、弊社では新課程を機に、学校様のお悩みを少しでも和らげることを目指して、「解説動画」を充実させることといたしました。

この春からは「古典文法解説動画」の数をさらに充実させ、『読解をたいせつにする体系古典文法』および『改訂版 読解をたいせつにする要点プラス体系古典文法』の紙面に掲載されているQRコードから視聴していただけるようになっています。
さらに、新コンテンツとして『三訂版 体系漢文』に「漢文解説動画」を用意しました。
古典学習の重要事項を習得する際、まずは家庭学習において生徒の皆さんに『解説動画』を繰り返し視聴して学んでいただくことで学習のベースを築き、授業における古典指導の時間捻出の一助となれば幸いです。

また、これらの解説動画は、[1]記事の通り、この春より数研出版の教科書「新課程 言語文化」の教師用指導書(教授資料)の付属データとしても視聴いただけます。
生徒さんの家庭学習における活用は勿論ですが、授業の中で板書代わりの投影資料としてもご利用いただけます。

■「教科書解説動画」について詳しくはこちら


***メルマガ担当より***
数研出版では初めての試みとなる国語のメールマガジン「数研国語だより 第1号」をお届けしました。
メールマガジンでは、弊社発行物のご案内やICT活用のご提案、入試情報などを定期的に配信する予定です。
今後も試行錯誤しながらではありますが、先生方のお役に立つ情報を発信してまいります。
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