鈴木 翔教諭
指導者用
デジタル教科書(教材)
学習者用
デジタル副教材
学習者用
デジタル副教材
この学校の活用事例は、ICT活用事例集 vol.5で紹介しています。
授業では、通常の黒板も電子黒板も利用していません。
それでは、どのように授業を行っているかというと、【教卓に置いた教師用のiPadに、「指導者用デジタル教科書」や、解説事項と問題を記した自作の教材を表示させて、その画面を「Google Meet」を利用して、生徒のiPadに共有する】という方法を用いています。
生徒は自分のiPadを見ながら説明を聞きます。その際、画面のスクリーンショットを保存する生徒もいます。
授業の中では、紙による単元小テストや、iPadを利用して「授業のふりかえりを記入する」場面も設けていて、「iPadと紙をうまく併用する授業」を実現させています。
生徒はiPadに提示される問題を解くとき、iPadではなくノートに解答を書いています。
そのため、生徒の机には、iPadとノートの両方が置かれています。
過去の授業で説明したときに保存したスクリーンショットを参照して、内容を確認しながら解いている生徒もいます。生徒はこういった方式に慣れていて、授業の進行はスムーズです。
授業の進行がスムーズになると、生徒どうしによる話し合いの時間をとる余裕が生まれます。その結果、教室内の各所で協働的な学びが見られるようになりました。
上述の授業の方式は、数学のどの分野・項目でも実施することができます。
高校1年生・高校2年生の授業で実践していますが、どの分野・項目においても、この授業の方式が定着しています。
ただし、数学III、数学Cの内容になると、説明が長くなる傾向があり、ひと工夫必要になるかもしれません。
を利用して、生徒に宿題を配信しています。これができることが、
を利用している大きな理由でもあります。
さらに「 先生用サイト」を利用すると、生徒が所有しているデジタル副教材に収録されている問題を、宿題として配信することができます。これはとても便利な機能で、生徒は配信される宿題を日常的に解いています。
「 先生用サイト」は頻繁に利用しますが、「こういうことができるとよいな」と感じることも多くあります。以前に要望していた機能がアップデートで実現したことがありますが、これから先のアップデートにも期待しています。
生徒は日常的にを利用して学習を行っています。配信された宿題に対して、「学習の記録」をつけて、「宿題の提出」を行う、という一連の流れは、生徒にとっても便利なようです。
生徒は、宿題を提出するときに撮影した「正しく解くことができなかった問題の写真」をテスト前などに見返すことがあり、そのことが重要と考えているようです。が生徒の学びの支援になっている一面といえるでしょう。
なお、「公式集」や「用語辞書」などの学習用コンテンツを利用している生徒と利用していない生徒がいるようですが、生徒間で便利な使い方を教え合う、という場面はありますので、いずれ利用する生徒が増えるのではないか、と思っています。
『(問題集)3TRIAL』や『(参考書)チャート式解法と演習』のデジタル副教材にある「学習の記録」機能です。正誤を記録しておき、正しく解くことができなかった問題の写真をあとから見返すことができますが、テスト前に苦手な問題を確認するときに、とても便利です。