増田 裕亮教諭
指導者用
デジタル教科書(教材)
より詳しい活用事例は、ICT活用事例集 vol.3で紹介しています。
ICT活用事例集 vol.3を見るは、どこを触ったら何ができるのかが直感的にわかり、
誰にとっても使いやすいと感じました。
をクリックすれば『フラッシュカード』が起動できたり、
本文をクリックすれば音声再生ができたりと、
このあたりの操作が非常に直感的ですね。
新たに私たちが覚えなくてはいけないことが少なそうで、導入しやすかったです。
授業前の準備の手間や授業中にテキスト本文を板書する手間が省け、時間をより有効に使えるようになりました。
また、生徒が顔をあげて黒板の方を向くようになりました。
生徒の様子や表情を見て対応しやすくなったことが非常にありがたいですね。
ペアワークなどの協働的な活動に費やせる時間が増えました。
本校の生徒は様々な地域から通学していることもあり、中学校で学んできたこともそれぞれ異なります。
交流を通じて仲を深めてほしいという意図で、ペアワークなどの時間を増やしています。
レッスン導入時に見せる『スライドショー』がとても良いです。
これまでは、このレッスンで何を学ぶのかということを視覚的に生徒に伝えることはできませんでした。
言葉でいくら伝えても、イメージがつかない部分はありますよね。
本文の学習に入る前に『スライドショー』を見せることで、生徒は目で見て「何を学ぶのか」を知ることができます。
題材への興味を引き出した状態で本文の学習に入ることができるため、助かっています。
また、『フラッシュカード』もよく活用しています。
作成する手間が省けることはもちろん、速度を自由に変更できる点が良いです。
見学してもらった授業で、『フラッシュカード』の速度が遅くなりすぎてしまい、生徒から笑いが起こる場面がありましたよね。
あの瞬間、生徒の意識がすべてこちらに集まっているんです。
これもデジタル教科書の良さだと思います。
ミスがあってもそれを上手く活用すれば、生徒の興味をひいたり「面白い」と感じてくれるきっかけになるんだと感じています。
2018年の9月頃、電子黒板が本校に導入されました。
その際に校長も率先して電子黒板を用いた授業をはじめ、徐々に周りの教員も使い始めました。
使ってみて初めて、「板書の手間が省ける」などデジタル教材の良さを実感できましたね。
そういったことにより、デジタル教材使用の流れが広がっていったのだと思います。
Wi-Fi環境やタブレット、電子黒板など外的要素が非常に多いので、
どれかに不具合があると授業が成り立たなくなってしまう点だと思います。
何かあってもすぐデジタルなしの「黒板の授業」に戻れるように、常に準備はしています。
デジタルは非常にいいものなのですが、依存しすぎないことが大切ですね。
いきなり全機能をフル活用しようと無理をするのではなく、
スモールスタートで生徒の反応を見ながら様々な機能を段階的に授業に組み入れていくとよいです。
まずは、レッスン本文のテキストを投影してその上に板書するというところから始めてみてはいかがでしょうか。
今まで以上に、生徒の表情や様子と向き合えるようになりますよ。