数研国語だより

チャート式の数研出版 数研国語だより第36号
2025.01.20
本年も授業に役立つ情報や新刊情報をお届けしてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
古典文法の理解度UP!解説動画視聴数TOP3【体系古典文法】
2020年秋の改訂以来、全国でご愛用いただいている『九訂版 体系古典文法』。発行当時はコロナ禍まっただ中で、対面授業が制限され、オンライン授業などで先生方が学びを止めないことにご尽力されていた時期かと存じます。

弊社においても、少しでも先生方・生徒さんの力になれるようにと、『体系古典文法』の解説動画をリリースしました。

今回は、そのような状況下で生まれた『体系古典文法』解説動画から、視聴数TOP3をご紹介いたします。
対象期間:2023年4月~2024年3月
視聴数 TOP3はこちら
 
 
加藤徹先生コラム
 漢文古典の3種類の正月「 三正 ( さんせい ) 」 
旧正月(旧暦1月1日)の日付は、毎年変わる。2024年は2月10日だったが、2025年は1月29日だ。新暦、つまり現行のグレゴリオ暦は太陽暦だが、旧暦は太陰暦だ。旧正月の日付が毎年変動するのは、やむをえない。

日本以外の東アジアの漢字文化圏では、正月といえば今も旧正月だ。中国や韓国、ベトナムでは、旧正月の前後が連休になる。会社や役所、学校も閉まる。

年末年始をカレンダーのどこに置くか。暦の種類ごとに、コンセプトは違う。日照時間が再び延び始める冬至(2024年は12月21日)のあとに正月を置くのが、グレゴリオ暦。寒さがピークを超える立春(2025年は2月3日。中国内陸部の寒暖のピークは日本列島より早い)を正月とするのが、旧暦。昼が夜より長くなり始める春分(2025年は3月20日)のあとに新年度の初日(4月1日)を置くのが、日本の学校年度や会計年度。

古代中国の正月も、時代ごとに違った。漢文古典の記載(考古学的事実ではない)によると、夏・殷・周の三王朝の正月はそれぞれ旧暦1月、旧暦12月、旧暦11月だった。この、異なる3種類の正月を「 三正 ( さんせい ) 」と言う。前漢の武帝の太初暦(紀元前104年に採用)以来、旧暦1月を正月とする「夏正」が、旧暦の標準となった。

今日、在日外国人は多い。イスラム暦やヒンドゥー暦の正月の日付は、また違う。お正月は楽しい。多ければ多いほどよい。金子みすゞの詩の言葉を借りれば「みんなちがって、みんないい」。
 
 
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