数研国語だより

チャート式の数研出版 数研国語だより第31号
2024.09.24
「現代の国語」好評題材3選 ~充実の教授資料で定番以外の題材も安心~
弊社の教科書は「水の東西」や「ものとことば」のような定番題材のほかにも、現代的で新しい題材を多く収録しています。
先生方に好評の3題材
新しい題材を扱われる場合にも、スムーズに授業の準備をしていただけるよう、充実した教師用指導書(以下、教授資料)・データをご用意しています。
教授資料・データの例
  • 比べ読み問題や会話文問題など、新傾向の問題も豊富に収録した評価問題集・設問集
  • 教科書のてびきに掲載している言語活動に取り組むためのワークシート
  • 本文解説用のスライドデータ
  • 授業計画をサポートする観点別評価用資料
教授資料について詳しくみる
教授資料付属データのサンプル
 
 
新刊のご案内
サウスポインター高校漢文
『サウスポインター高校漢文』
「既存の漢文テキストは詳しくていいけれども、当校の生徒にこれだけ多くの情報量が必要だろうか……」とお考えになったことはありませんか?

本書『サウスポインター高校漢文』は、過去の「大学入学共通テスト」と「大学入試センター試験」の分析を踏まえ、根拠をもって情報を精選した軽量型の漢文テキストです。
編集担当より
大学入学共通テストが実施され、古典分野では複数テキストの読み取り等にかかる情報処理的な難度が上がりました。その一方で、本文自体の読解難度や必要とされる文法・句法の知識はむしろ基本的なレベルに落ち着きました。

このような状況をふまえ、主に大学入学共通テストでのみ受験漢文を必要とされる生徒さんを対象としたテキストが本書です。 教材を編集するうえでの大きな悩みは、「何を載せるか」ではなく「何を削るか」にあります。 一貫したポリシーのもと、本書は過去の入試を精査して、「正解を導く要因となった句法・語句」を厳選して掲載しました。ご審査用見本の前書き・凡例ページをぜひご一読ください。
詳しくはこちら
 
 
加藤徹先生コラム
 訓読みがない漢字 
訓読みがない漢字について、不思議に思うことがある。
「菊」にはキクという音読みしかない。この理由はわかる。菊は平安時代に中国から輸入された外来の植物だ。古代の日本には、キクという植物も、それを示す大和言葉もなかった。

では、「蝶」や「棒」に訓読みがない理由は?蝶も棒も、原始時代から日本に存在した。古代の日本語には蝶や棒を指す言葉があったはずだ。なぜそれが訓読みとして定着しなかったのか?

蝶を指す日本語は、方言ではたくさんある。でも共通語ではチョウという音読み語だけだ。蝶を指す全国各地の方言「てこな」「べらこ」「かーぶり」「はべる」などは、もう現地でもほとんど使われないらしい。平安時代の漢和辞典『新撰字鏡』に載っている蝶の和訓「かはひらこ」(カワヒラコ)も、漢字の訓読みとして定着しなかった。

理由は諸説ある。一説に、古代日本人の信仰では、ひらひら宙を舞う蝶は、死者の霊魂の象徴だった。言霊思想により、昔の和歌や日本神話で蝶はほとんど登場しなかった。蝶の和名も訓読みとして定着しなかった。この言霊思想説は面白いが、確証はない。

では、「棒」に訓読みがない理由は?「杖」には「つえ」という訓読みがあるのに、「棒」には訓読みがない理由は、少なくとも言霊思想説ではなさそうだ。私には理由が思いつかない。わかるかたは、ご教示ください。
 
 
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