数研国語だより

チャート式の数研出版 数研国語だより第28号
2024.06.12
1古典文法を集中学習!「マスターノート」シリーズのご案内
古文助動詞・漢文句法マスターノート
「古典文法や漢文の学習時間が足りない」とお悩みではないでしょうか?

「マスターノート」シリーズはコンパクトな内容ながら、ポイントを重点的に復習できる教材です。

特におすすめの『古文助動詞・漢文句法マスターノート』は、古文・漢文の重要分野を同時に効率的に学習できるようになっています。例えば、漢文で「受身の句法」を学ぶとき、古文の「受身」回の活用表を復習することができます。また、古文と漢文の相互の参照頁も示しています。
解説動画も付属!
サンプルはこちら
※『漢文重要語マスターノート』には
付属しません。
「マスターノート」
シリーズの詳細はこちら
 
 
2令和7年度大学入学共通テスト対策問題集のご案内
令和7年度共通テスト問題作成方針に対応!対策問題集のご案内
「新版 準備演習」「新版 実践演習」シリーズは、令和7年度大学入学共通テストの問題作成方針に対応しています。追加される大問3(実用的な文章)の対策をはじめ、読み比べや言語活動を重視した多様な問題を収録しています。

また、正答率や回答状況の確認が手軽にできるGoogle フォーム・Microsoft Formsや、本文展開をまとめたPowerPointなどのデータ類も充実させました。
編集担当より
『実践演習 古文・漢文編』収録の「松浦宮物語」では、主人公が帝から遣唐副使に任命され、恋人や家族と海を隔てて離ればなれになることを余儀なくされます。物語のスケールに驚かされるだけでなく、単なる知識としての「遣唐使」が、はっきりとした輪郭を伴って立ち上がってくるような作品だと感じます。

設問では、物語内に登場する「松浦の山」伝説について記された『古今著聞集』との読み比べを用意しました。生徒さんが親しみやすい題材を通して、最新の傾向に沿った演習ができるように編集しています。
詳しくはこちら
 
 
3森直紀先生コラム「小論文の非・常識」
今号から、長年予備校で現代文・小論文を指導されてきた森直紀先生にご寄稿いただけることになりました。
今後も森先生によるコラムを連載予定です。
小論文指導をしていると、生徒が誤った「常識」をもっていることに気づくことがある。その一つが「小論文では自分の体験を書く」というものだ。これは、小論文と作文・エッセイを混同したための誤解である。在宅学習のみで難関大学に合格した体験を根拠として「高等学校不要論」を展開することが誤りであるように、個人の特殊な体験は一般化できないのであり、小論文で自分の体験をこと細かに述べることは、字数の無駄遣いでしかない。

もう一つの「常識」が「小論文では筆者の意見に対して賛成/反対を述べる」というものである。だが、差別、虐待、子どもの貧困、医師の偏在、地球温暖化に伴う自然災害の激甚化といった問題への早急な対処が課題文で主張されているとき、求められているのは、これらの問題を解決するために「何を」「どのように」行うべきかについての意見なのであって、課題文の内容に賛否を表明する必要はないのである(そもそも「反対」がありえない)。

小論文の指導者は、これらの「常識」が実は「非・常識」であることを生徒に教えるとともに、世に流布している「小論文マニュアル」を疑ってみるべきだろう。
■著者略歴
森直紀先生
森直紀(もり・なおき)
代々木ゼミナール現代文・小論文講師。岡山大学卒。代々木ゼミナールにて長年現代文、小論文の指導を行う。「基本に忠実に」をモットーとしたわかりやすい授業は、生徒から「森先生の解説は納得がいく」と評判が高い。

キャッチフレーズは「国語の体幹トレーナー」。
『言葉の力をつけることは国語の体幹を鍛えること。私はそのためのトレーナーだと思っています。』

著書に『国公立二次過去問選 現代文編』(共著・数研出版)、『新小論文ノート』(共著・代々木ゼミナール)がある。
 
 
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