数研国語だより

チャート式の数研出版 数研国語だより第27号
2024.05.20
[1]観点別評価を強力サポート!教師用指導書(教授資料)観点別評価資料のご案内
教師用指導書(教授資料)観点別評価資料のご案内
弊社発行の教師用指導書(以下、教授資料)には、〈円滑な授業準備〉と〈充実した授業〉を支援するさまざまな資料を収録しています。今回はその中でも特に観点別評価をサポートする資料を中心にご紹介いたします。
評価用ルーブリック
教科書掲載の言語活動課題には、三観点に対応した評価規準・基準を設け、それらを的確に評価するためのルーブリックデータをご用意しています。
弊社会員制サイト「チャート×ラボ」からダウンロードしてください
評価用ルーブリック サンプル
※言語文化のサンプルにリンクします
評価問題集・設問集
評価問題集・設問集に収録した各設問には、「知識・技能」「思考・判断・表現」の目安となる観点マークを記載しています。
論理国語、文学国語、古典探究の教授資料付属の設問集は、弊社会員制サイト「チャート×ラボ」からダウンロードしてください
評価問題集 サンプル
※言語文化のサンプルにリンクします
設問集 サンプル
※言語文化のサンプルにリンクします
観点別評価集計例ファイル
定期考査などによる評価(試験評価)と、授業や探究などの活動についての評価(活動評価)を総括し、評価規準に照らして評定を自動算出することができるExcelファイルもご用意しています。
弊社会員制サイト「チャート×ラボ」からダウンロードしてください
観点別評価集計例ファイル
サンプル
今回ご紹介した観点別評価をサポートする資料のほか、弊社教授資料ではさまざまな角度から先生方を支援する各種資料を取り揃えております。ぜひ下記よりご覧ください。
教授資料詳細
教授資料付属データ一覧
教授資料付属データサンプル
シラバス作成資料
 
 
[2]加藤徹先生コラム「漢文と時制」
漢文法は面白い。漢文の「時制」は「移動観測式」だ。日本語や英語の時制が「定点観測式」であるのとは好対照だ。

日本語や英語では、「自分」は常に「現在」にいる。現在から未来や過去をのぞく。だから未来形や過去形で語る。

漢文は違う。「自分」は、まるでタイムマシンに乗るかのように未来や過去へ自由に移動し、現場を実況中継する口調で語る。だから、過去形も未来形も使わない。例えば、『論語』雍也第六「伯牛有疾」の漢文を読み下してみよう。
伯牛 ( はくぎゅう ) ( やまひ ) 有り。子、之を問ひ、 ( まど ) より其の手を ( ) る。
曰はく「之を ( ほろ ) ぼせり。 ( めい ) なるかな、 ( ) の人にして斯の疾あること、斯の人にして斯の疾あること」と。
普通の古文(日本語)なら「疾ありき」とか「曰ひけるは」など過去形的に言う。 漢文訓読は例外だ。中国人の「移動観測式」時空観を日本人も追体験するため、あえて「き」「けり」「けん」など過去を示す助動詞の使用を禁欲し、現在形的な言い切りを多用する。上記の漢文訓読を直訳すると、
伯牛が病気になる。先生が訪問する。窓から彼の手を取る。
セリフ「おしまいか・・・運命か・・・この人物がこの病気になるとは、この人物がこの病気になるとは!」
まるで芝居の台本だ。そう、芝居だ。世界を「移動観測式」でとらえる中国人は、千年前、二千年前の過去も、まるで現在進行形の芝居のように、ありありと語る。

漢文に故事成語や歴史物語が多い一因は、中国人の「移動観測式」世界観にある。ちなみに、現代中国語の時制も「移動観測式」で、日本語や英語とは違う。
 
 
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