数研国語だより
数研国語だより第23号
2024.01.29
この度の令和6年能登半島地震により、被害を受けられたみなさまに心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
本年も新刊情報をはじめ授業に役立つ情報をお届けしてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
[1]7つのポイントで読解の基本を掴む!『評論文読解ノート』のご案内
新刊『ココから始める!評論文読解ノート』はご覧いただけましたでしょうか。
入学直後の「現代の国語」の課題として、新2年生の春休み課題として、さまざまな場面でご使用可能な1冊です。
さらに、紙面のQRコードからご利用いただける
“ラジオテイスト”
の解説動画では、7つの「読み方」ポイントを解説しています。
ぜひご視聴ください。
解説動画はこちら
編集担当からひとこと
7つの「読み方」ポイントが学習できる文章というだけでなく、文章読解が苦手な生徒さんでも読める文章、「現代の国語」の教科書とあわせて効率的に学習できる文章、という色々な条件にあてはまる文章を選定しなければなりませんでした。
「今回の書籍編集で何が一番苦労しましたか?」という質問への答えが、「文章選定」となるくらい悩んだ文章たちです。
評論文読解の基礎作りとしてご活用いただければ幸いです。
書籍の詳細はこちら
[2]加藤徹先生コラム「一人の姉」
私は中国語の授業も担当している。
学生に和訳させると、原文を直訳して「私には一人の姉と一人の弟がいます」というような訳文を書く。毎年「国語として正しい日本語では、姉が一人、弟が一人います、だよ」と訂正してきた。
昭和前期までの「国語」では「一人の姉」は「私の兄弟姉妹は、姉ひとりだけ」という意味だった。昭和10年代の歌『日の丸行進曲』や『誰か故郷を想わざる』には「一人の姉がとつぐ」夜とか宵という表現が出てくる。せつない。もし「姉の一人がとつぐ」だと、あんまりせつなくない。
と、こんな解説を昭和生まれの教員が諄々と説いても、平成生まれの学生には、老人の繰り言に聞こえるだけかもしれない。私が生まれた昭和後期、「一人の姉」と「姉の一人」の区別は、すでに曖昧になりつつあった。時代はすでに令和だ。そろそろ私も、何十年も教壇で解説してきた「一人の姉」と別れるべき潮時かもしれない。
発行:数研出版株式会社
住所:京都市中京区烏丸通竹屋町上る大倉町205番地
電話:
075-231-0162
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