数研国語だより

第21号(2023/11/22配信)

■□□目次□□■
[1]長期休暇の課題には『古文助動詞・漢文句法マスターノート』!
[2]『体系古典文法』準拠!問題集『古文の基礎をつくる はじめの古文』登場
[3]編集部員リレートーク
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[1]長期休暇の課題には『古文助動詞・漢文句法マスターノート』!
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冬休み・春休み用課題におすすめの1冊、『古文助動詞・漢文句法マスターノート』のご紹介です。

古典文法の要「助動詞」と漢文「句法」をセットで学習できる点が最大の特長です。
短文の問題を中心に演習を行った後、各編末では中文・長文の問題で総復習できます。
解説動画には、「助動詞『む』意味の判別法の原則」などをご用意しています。

▼自学自習をサポートする「解説動画」のサンプルはこちら

*・。編集担当より *・。
漢文の読解問題として『閲微草堂筆記』を収録しました。
今回取り上げた話には「鬼(幽霊)」が出てきますが、いわゆる怪異譚とは異なります。
短いながらも、現代の我々にとってもなかなかに考えさせられる話です。
また、生徒さんにとって、清代の文章は模擬試験などで目にする機会も多いのではないでしょうか。
このノートでも親しんでもらえれば幸いです。
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▼詳しくはこちら


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[2]『体系古典文法』準拠!問題集『古文の基礎をつくる はじめの古文』登場
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『古文の基礎をつくる はじめの古文』は、弊社の古典文法書『体系古典文法』に準拠した読解問題集です。
古典文法の定着を促すために、文法問題には『体系古典文法』の参照ページを掲載し、古典文法の解説動画も視聴できるようにしました。
文法だけではなく、単語、読解など、古文の読解の基礎をバランスよく学習できます。

*・。編集担当より *・。
本書はGoogle フォーム・Microsoft Formsに対応しており、別冊ワークの収録問題と、本冊・別冊ワーク未収録の文法問題に取り組んでいただけます。

古典の配信系小テストを作るときに悩むことの1つは、問題文探しです。
・ルビが不要なもの
・小さな画面でも読みやすい短めのもの
・リード文や傍訳がなくても内容を理解できるもの…
といった条件を満たす問題文を集めるのはなかなか大変で、さまざまな時代・ジャンルの作品から収録することになりました。

生徒さんにとっては初見の文が多いかと思いますが、文法の知識を使うことで知らない文章でも読み解くことができるのだという自信につなげていただけると幸いです。
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[3]編集部員リレートーク
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国語編集部のTです。
大学入学共通テスト対策問題集などを担当しています。

認知科学分野に、「記号接地問題」という難問があるそうです。
ある言葉の意味を真に理解するためには、その言葉が指す対象が身体に「接地」しなければならないというものです。
例えば「美味しい」という言葉を理解するためには、単に「味がよい」という辞書的な意味を学習するだけでなく、実際に美味しいものを食べた時の経験が必要になることが挙げられます。
このことは、AIがまだ完全には言葉を使いこなせない理由の一つでもあります。

さて、最近私の中で「接地」したものがあります。
今年から私は長年住んでいた地を離れ、京都に引っ越してきました。
生活しているうちに、京都の地の距離感がわかるようになってきます。
歩いたらどれくらいかかる場所なのか、歩いて行ける場所なのか。
これまで古文の世界でしか踏み入れなかった場所が自分の生活に「接地」したことで、当時の人々が感じていたはずの距離感がわかるようになりました。
古文の世界で出会った人々に、さらに寄り添えるようになった気がします。

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