数研国語だより

第19号(2023/9/20配信)

■□□目次□□■
[1]教師用指導書(教授資料)のご案内
[2]編集部員リレートーク
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[1]教師用指導書(教授資料)のご案内
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弊社では、先生方が授業準備を円滑に行っていただけるように教師用指導書(以下、教授資料)を発行しています。

▼教授資料のラインアップ・価格・収録内容はこちら

今回は、豊富な教授資料付属データのうち、先生方からご好評いただいているデータをご紹介いたします。

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■教授資料付属《スライドデータ》
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弊社の教授資料には、下記3つのスライドデータ(PowerPointデータ)をご用意しています。

□――⑴導入スライド――□
教科書掲載の作品や作者についてまとめたスライドで、「言語文化」「文学国語」「古典探究」の教授資料でご用意しています。
一部のスライドには画像も収録しており、文章を読み解く前段階の授業導入でご使用いただくのに最適です。

□――⑵古典文法解説スライド――□
活用表から識別のポイントまで、幅広く古典文法についてまとめたスライドで、「言語文化」「古典探究」の教授資料でご用意しています。弊社教科書掲載の「古文チェックポイント」の内容を深く解説する際などにご使用いただけます。

□――⑶本文スライド――□
授業中の板書代わりにご活用いただけるスライドです。
評論・小説は本文の構成や流れを簡潔にまとめ、古文・漢文は教科書本文と現代語訳・書き下し文を掲載しています。
現代語訳と書き下し文はクリックで付箋が外れるアニメーション付きです。

▼スライドデータを含む教授資料付属データのサンプルはこちら

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■指導者用デジタル教科書(教材)搭載《掛図機能》
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《掛図機能》は、教材本文をスクリーン上に見やすく表示した状態から、古典の訳や現代文のキーワード抜き出しなどの操作を行える機能です。

設計にあたっては、国語の先生方が自由に授業を展開できるよう「黒板とチョークの延長」として、ストレスなく利用できる操作感を目指しました。

一般に国語の授業は教材を扱われる先生によって、授業スタイルは千差万別です。
そのような中で、「どのような授業スタイルであっても確実に使用される情報」(古典の訳や現代文のキーワード)に着目し、デジタルならではの即応性で表示できるようにしたものが《掛図機能》です。

ぜひ、日々の授業に取り入れてみてください。

▼「掛図機能」について詳しくはこちら


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[2]編集部員リレートーク
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国語編集部のSです。主に古典の問題集を担当しています。

古典作品を読むと、独特の興味深い表現に出会います。その中でも個人的に特に印象深いのは、『更級日記』「物語」の次の一節です。

はしるはしる、わづかに見つつ、心も得ず心もとなく思ふ源氏を…引き出でつつ見る

待望の『源氏物語』を手に入れた作者(菅原孝標女)がその興奮を抑えきれない、という教科書にも掲載される場面ですが、この「はしるはしる」という表現がなんとも言えず良いなあと思います。
この後の「后の位も何にかはせむ」という喜びの表現にもセンスが感じられます。
はるか遠い昔の作者がいきいきと身近に存在しているようです。

現代とのつながりを特に感じられにくく思われがちな古典作品ですが、そこに生きていた人々の思いは現代にも通じるなあと思う今日この頃です。

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