第17号(2023/7/19配信) 【内容解説資料】
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令和7年度大学入学共通テスト実施大綱・問題作成方針の発表を受けて
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令和5年6月2日に文部科学省から「令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱」が、6月9日に大学入試センターから「令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」等の試験情報が発表されました。
今回の発表で、「国語」の試験時間は90分となり、大問数は計5問となることが明示されました。
配点は200点のままであり、その内訳は
●「近代以降の文章」3問…110点
●「古典」2問…90点(古文・漢文各45点)
とされています。
「近代以降の文章」3問それぞれの配点については明らかにされませんでした。
問題作成方針を令和6年度共通テストのものと比較すると、
●「情報を的確に理解」する力や「より効果的な表現に向けて検討,工夫」する力を求めること
●「言葉による記録,要約,説明,論述,話合い等の言語活動」を重視すること
●「題材の意義や特質を生かした出題」を目指すこと
が新たに盛り込まれていることがわかります。
「異なる種類や分野の文章などを組み合わせた,複数の題材による問題」が想定されていることは、近年の出題傾向と変わりません。
近代的な文章が「論理的な文章や実用的な文章,文学的な文章を対象とする」ことは令和6年度までと同じです。
ただし、これまでとは異なり大問が1問追加されるため、受験生の負担は増すと考えられます。
大問ごとのマーク数にどの程度の変動があるかはまだ不明ですが、時間内で焦らず効率的に解答できるよう、早い段階から設問形式に慣れておくことが重要になってきそうです。
弊社は今後も情報を収集し、先生方に随時お伝えしたいと思います。
令和7年度共通テスト実施大綱・問題作成方針の詳細は下記リンク先をご覧ください。
▼令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱(文科省)
▼令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針(大学入試センター)