数研国語だより

第14号(2023/5/18配信) 【内容解説資料】

■□□目次□□■
[1]評価用資料作成をサポート!教師用指導書(教授資料)付属データのご案内
[2]加藤徹先生コラム「中国古典と日本人(1) 漢文訓読のリスニング」
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[1]評価用資料作成をサポート!教師用指導書(教授資料)付属データのご案内
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弊社発行の教師用指導書(以下、教授資料)では、教授資料と付属データで、観点別評価に基づいた評価用資料の作成をサポートしております。
今回は、教授資料付属データに焦点を当ててご紹介します。

□――評価用ルーブリック――□
評価用ルーブリックには、「年間指導計画」作成に役立つ評価規準例・評価基準例をご用意しました。

▼評価用ルーブリック(現代の国語)のサンプルはこちら

□――評価問題――□
各設問には「知識・技能」「思考・判断・表現」の目安となるマークを記載しました。

▼評価問題(現代の国語)のサンプルはこちら

□――観点別評価集計例ファイル――□
観点別評価集計例ファイル(Excel形式)は、設定した基準による評価を自動集計して、評定用資料作成を支援いたします。

▼観点別評価集計例ファイルのサンプルはこちら

本メルマガでは一部の教授資料付属データをご紹介しました。
ほかにもデータや資料を多数ご用意しております。
詳しくは下記よりご覧ください。

▼教授資料について詳しくはこちら
▼教授資料付属データ一覧はこちら
▼教授資料付属データサンプルはこちら


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[2]加藤徹先生コラム「中国古典と日本人(1) 漢文訓読のリスニング」
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漢文でもリスニングは有効な学習方法だ。
目で漢文を読まず、耳で漢文訓読の音声を聞く。
慣れれば、半分くらい意味がわかる。

日尾荊山『訓点復古』が紹介する挿話。江戸時代中期の漢学者・並河天民の父親は、
文字の読み書きが全くできない農民だった。あるとき、幼少の天民が、父親の前で『論語』子路第十三章十八節を音読した。
「ショウコウ、孔子にかたって、いわく『わがトウに、みを、なおうするものあり。
その父、ひつじをぬすめり。しかるを、子、これをあらわす』」。
これは、江戸時代の古いスタイルの漢文訓読だ。漢字を訓読みする比率が、今より高かった。
これを聞いた父親は「聖人の本にも、こんなことが書いてあるのか」と眉をしかめた。
天民は続けて
「コウシのいわく『わがトウのなおきものは、これにことなり。父は子のためにかくし、
子は父のためにかくす。なおきこと、そのうちにあり』」と音読した。
父親は「まったく、そのとおりだ」と感心したという。

21世紀の今日では、インターネットの動画投稿サイトで、漢詩や漢文の朗読を聴ける。
漢文訓読のリスニングの自習教材には事欠かない。
ただし、明治以降の近代的な漢文訓読では、漢字を音読みする比率が高い。
そのぶん、リスニングの難度も高くなっている。

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