チャート式の数研出版 Studyaid D.B. 30周年

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Studyaid D.B. は入試演習プリント作成に欠かせない存在
第1回
ユーザーインタビュー

Studyaid D.B. は入試演習プリント作成に欠かせない存在

渋谷教育学園渋谷中学高等学校(東京都/私立)
小嶋 裕之先生 ご担当教科:数学
入試問題演習のプリント作成は、高校数学の授業準備の中でも特に時間と労力を要する作業の一つです。渋谷教育学園渋谷高等学校の小嶋裕之先生は、長年にわたりStudyaid D.B. を活用しながら、効率的に質の高い演習プリントを作成してきました。
授業での具体的な活用方法やプリント作成の工夫、そして今後への期待についてお話をうかがいました。
小嶋先生がStudyaid D.B. を知ったのはいつごろですか。
教員になって32年になりますが、Studyaid D.B. は出始めた頃から知っていました。当初は「便利そうなデータベースが出てきたな」くらいの印象でしたが、収録問題が増え、機能も充実してきて、いまでは授業に欠かせない存在になっています。
現在は主に高校3年生の授業で使っています。入試問題演習には本当に欠かせません。使用頻度はかなり高く、もはやStudyaid D.B. なしでは演習ができないくらいです。完全にヘビーユーザーですね(笑)。まわりの数学科の教員も使い方は様々ですが、ほぼ全員使っているのではないでしょうか。
今日は普段使われているプリントをお持ちいただきましたが、どのようなプリントでしょうか。
高校3年生の入試問題演習のプリントです。特に2学期は演習の比重が大きくなるため、ほぼ毎回の授業で活用しています。受験が近づくにつれて、生徒が実際の入試問題に触れる機会を増やすことが重要ですからね。
レイアウトはB4サイズ横置きの2段組で、100分授業の場合は両面で4問です。Studyaid D.B. では問題のみ作成し、生徒にはまず問題用紙と解答用紙を配布します。
演習直後には解答・解説を配信しますが、こちらは紙ではなくPDFにしてGoogle Classroomにアップしています。最初は紙と同じ2段組のレイアウトでPDFを作っていましたが、タブレットで見ると少し見づらいんです。そこで現在は縦1段組に変更しています。
PDF配信の際にはスタイルを変えていらっしゃるのですね。
タブレットでは縦スクロールのほうが見やすいんです。電車の中でマンガをスマホで読んでいる人を見ていて、「この読み方が自然だな」と思ったのがヒントでした。生徒も通学時間などのスキマ時間に解説を確認することが多いため、閲覧環境を意識したレイアウトにしています。
また、PDFは速報版として配信し、採点後に別解や採点基準を書き込んだ手書き資料や得点データも作成して配信しています。
入試問題は解答の考え方が一つとは限りませんし、採点のポイントも共有したいんです。ただ、すべてを入力しようとすると時間がかかるので、デジタルと手書きを併用しています。
図1
プリントは毎回授業前に作成されているのですか。
理想としては、複数回分の問題をまとめて検索して「問題ストック」を作り、そこからコピー&ペーストでその日のプリントを作成する方法です。ただ、現在はその都度検索して作っています。
4問使うなら、まず8問ほど選びます。自分でも少し解いてみて、授業で扱う4問に絞るという感じですね。授業時間は生徒にとって貴重な時間です。そのため、問題の難易度や分量のバランスを意識して選んでいます。
同じタイプの問題ばかりにならないようにすることと、100分で解ききれる量にすることを特に意識しています。問題を検索する手段は複数持つようにしていて、『電数図書館』などもよく使用します。
Studyaid D.B. には、一部の大学の入試問題を再現した実用プリントがあります。
入試問題は「○○大学××年」という形で扱うことで、実際の入試をイメージできる点も大切ですからね。もっと早く知りたかったです(笑)。
図2
1年生や2年生ではどのように活用されていますか。
教科書内容を学習するためのプリントを作る際は、生徒が使っている問題集と重複しないように問題を選んでいます。
授業と家庭学習で同じ問題になってしまうと、学習効果が下がってしまいますからね。Studyaid D.B. は多くの問題集が収録されているため、問題を探す際にとても助かっています。また、統計など定期的に復習が必要な分野のプリントを作るときにも、学校で採用している問題集とは別の問題集からプリントを作り、活用しました。
一方で、問題を自作する場合には他のソフトも併用しています。図を思った位置に配置するのが難しいこともあるので、『Microsoft Word』はよく使いますし、図形やグラフの場合は『Desmos』も使いますね。
Studyaid D.B. も作図機能が充実していますが、機能が増えると使いこなすのも大変です(笑)。自分のスキルが上がるにつれて使える機能が増えていくと理想的ですね。
図3
現在はStudyaid D.B. オンラインをご利用いただいていますが、発売当初(2020年)は見送られたと伺いました。
校内では当初、特に利用期限(当時は4年間)への不安の声が高く、導入を見送りました。DVD-ROM版からの乗り換えサポートもきっかけとなり、2023年にオンライン版へ移行しました。
パソコンの入れ替え時の再インストールは大きな手間ですからね。もうDVD-ROM版には戻れません。もし戻すと言われたら、きっと大反対します(笑)。
最後に、30周年を迎えたStudyaid D.B. へ一言お願いします。
30年続いているというのは本当にすごいことだと思います。数研出版さんは教科書会社として、これまでも現場の授業を支える教材を作り続けてこられましたが、これからも教員の実際の授業に寄り添った教材や商品を発行していただきたいですね。
また、これからの時代という意味では、AI技術の活用にも期待を寄せています。例えば「この単元で、このくらいのレベルの問題を、授業用のプリントとして作りたい」といったイメージを入力すると、Studyaid D.B. が適切な問題を選んで提案してくれる。さらに問題数や難易度、想定時間なども踏まえて、プリントの形まで自動的に整えてくれるような機能があれば、とても便利だと思います。
授業準備の時間は限られていますから、教材作成の部分をうまくサポートしてもらえると、教員はその分、生徒に向き合う時間を増やすことができます。そういう意味でも、Studyaid D.B. がこれからの授業づくりを支えるツールとして、さらに進化していくことを期待しています。
私自身、すでにかなり活用していますが、これからもどんどん使っていくと思います。今後の発展を楽しみにしています。
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