座談会メンバー
- 松嶋さん
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Studyaid D.B. にはオンラインの初期開発から参加。オンライン版のブラッシュアップなどの業務を経て、現在はStudyaid D.B. 関連のシステム開発全体の統括を担当。ベルギービール好き。
おすすめのショートカットCtrl+M→ブラウザ版の予測変換数式入力のショートカット。ブラウザ版ではこれだけ覚えれば、あとは予測変換でいろんな数式が簡単に入力できます。
- 菊田さん
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開発部のメンバーとして現在最古参。入社時よりStudyaid D.B. のシステム開発に携わり、Studyaid D.B. のデスクトップアプリ版を主に担当。休日はスーパー銭湯巡りが日課。
おすすめのショートカットCtrl+矢印キーBOX、表のセルのサイズを変更するショートカット。特に高さを変更したい場合に微調整しやすいのでおすすめ。
- 小野さん
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Studyaid D.B. オンライン ブラウザ版の開発を担当。数学科卒なので数学に特化した機能が大得意。数研メルマガでコラム書いてます!
おすすめのショートカットAlt+Pπを入力するショートカット。
第5回では、Studyaid D.B. の数式機能、グラフ機能についてたっぷり伺いました。図形機能についても細かなこだわりがありそうですが、早速教えていただけますか?
【菊田】図形機能は、1999年に中学数学のStudyaid D.B. を発行するタイミングで充実させました。開発に苦労したもののひとつに「角度マーク」があります。
【小野】マークを付けたい位置でクリックするだけ、という直感的な操作で、すごく簡単で単純そうですけど、内部では複雑な計算をしています。クリックした瞬間に、その位置からどの線との距離が近くて、どの線の左右どちら側にあるのか、すべて計算してそれをもとに扇形を描く。
【菊田】高校数学の「図形と方程式」だったり、「ベクトル」だったり、いろいろ駆使してますね。
【小野】扇形の大きさも角度によって変えていて、角度が小さい方が、半径の小さい円の扇形になっています。
【松嶋】あと、扇形の中心は必ずしも頂点や交点ではなくて、角度によってずらしているんです。
たしかに手書きで角度マークを書くときや、書籍に掲載されている角度マークの大きさ、かたちに近い、一番自然な見た目に思えます。
【小野】この開発は編集と密に連携して進めたんですが、書籍と同じように自然で美しい角度マークが表現できるように、かなり調整はしましたね。
【松嶋】こういうこだわりは直角マークや線分マークにもあります。たとえば直角マークは直角じゃなくてもつけられます。
【小野】線分マークでは、どのように配置しても見やすくなるように調整して表示しています。
「ユーザーに負担をかけないように、気づかれないことが大切」という精神をまたしても感じます。図形やグラフに関して、ほかに何かエピソードなどはありますか?
【小野】私は数研の数学メルマガでコラムを書いているのですが、それに関連したエピソードがひとつあります。
2023年12月の数学メルマガでStudyaid D.B. オンライン ブラウザ版開発での「楕円の交点の求め方」を取り上げました。そのときは「四次方程式を解くと処理に時間がかかってしまう恐れがあるため、解を近似的に求めるようにして対応する。」と書いていたのですが、それが今はそうなっていなくて。
2023年12月の数学メルマガでStudyaid D.B. オンライン ブラウザ版開発での「楕円の交点の求め方」を取り上げました。そのときは「四次方程式を解くと処理に時間がかかってしまう恐れがあるため、解を近似的に求めるようにして対応する。」と書いていたのですが、それが今はそうなっていなくて。
【松嶋】どういうことですか?
【小野】処理時間の問題が解決したので、今はそのまま「四次方程式を解く」というやり方をしています。「四次方程式の解の公式」っていうのがあるんですよ。
【菊田】難しすぎてふつうはほとんど使い物にならないんですけどね(笑)。
【小野】そうなんです。これを使うには複素数、虚数を扱わないといけなくて、虚数演算のプログラミングも自作して調整しました。
なんでもないように語られていますが…。それにしてもStudyaid D.B. って本当に社員が内製してるんですね。統計機能についても教えていただけますでしょうか。
【菊田】2012年に教育課程が切り替わるときに、学習指導要領における統計の重要度が大きくなったんですね。必履修科目の数学Iに入って、高校生は統計をしっかり勉強しましょうということになったわけです。
【小野】Studyaid D.B. ではそれに合わせて、まず最初に度数分布表、ヒストグラム、箱ひげ図の3つの機能を搭載しました。そのあとデータ表、散布図、相対度数折れ線を追加して、いまは6つの機能があります。
【菊田】実は当時、開発する社員は箱ひげ図などは知らなかったんですよ。自分たちが高校生の時の教育課程にはなかったですから。先生方の中にも「自分は勉強したことがない」という方もいらっしゃったと思います。このときの開発はまず勉強からでしたね。
【小野】中央値とか四分位数とかって、Excelと教材とで定義が違ったりするんですよ。勉強しだすと奥が深いことがどんどん分かってきて、勉強したことを全部厳密に実装しようか、という話にもなったんですが、さすがにやりすぎだろう、と、プリント作成の用途に合う範囲で調整しました。
【菊田】2021年からの教育課程で累積度数が入ったのでそれにも対応しました。普通の度数折れ線と、累積度数折れ線って違うんですよ。一律に点を打っているわけじゃなくて、階級値で点を取るか、各階級の右端で点を取るか。
【小野】これも書籍の記載にあわせて調整していますね。
Studyaid D.B. オンライン ブラウザ版のイチオシ機能「ルビ」は、他のインタビューやPodcastでお話を伺っていますが、ここで改めて「伝えたい!」ことはありますか?
【松嶋】ルビが「自動で振られる」ことはよくお話ししているんですが、「手動で設定できる」ことにはあまりお話ししてなかったかもしれませんね。
自由にルビが振れる、ということですか?
【松嶋】はい、自動で振ったあとに手動で修正するのはもちろんできますし、手動であれば、漢字だけでなく、ひらがな、カタカナ、アルファベットにもルビを振ることもできます。たとえば日本語が母語でない方に向けてカタカナにひらがなを振ったり。
【菊田】アルファベットに振り仮名を付けたいときもありますよね。理科で、Nにニュートンって振ったり、Jにジュールって振ったり。
【松嶋】ルビはいろいろな用途で使えるように、自由度高く設定しました。
この流れで、Studyaid D.B. オンライン ブラウザ版のそのほかの機能についてもお話を伺えますか?
【松嶋】紆余曲折したのはショートカットキーですね。ブラウザ版の新機能のひとつに「予測変換」というのがあって、これは数式入力中に、入力した文字から予測される数式の候補を一覧表示する機能で、開発当初は、この予測変換を付けるならショートカットキーはいらないんじゃないか?という話になってたんです。
ところが、試作版を先生方に使っていただくと、8割くらいの方から「ショートカットキーがないと困る」というフィードバックがあって、「いきなり機能をなくすのはまずい。」と方針転換しました。
ところが、試作版を先生方に使っていただくと、8割くらいの方から「ショートカットキーがないと困る」というフィードバックがあって、「いきなり機能をなくすのはまずい。」と方針転換しました。
【小野】といってもブラウザ版でのショートカットキーの実装はかなり大変で、たとえばStudyaid D.B. で数式の \(\sqrt{\hspace{0.5em}}\) のショートカットキーはCtrl+Rなんですが、これは普通ブラウザでは「リロード」のショートカットキーなんです。もともとブラウザに設定されているショートカットキーがあるので、これを「奪う」みたいなことをする必要があるんですよ。
【松嶋】奪えるショートカットキーは極力奪ってStudyaid D.B. 用のショートカットキーにしたんですが、中には奪うことが禁止されているCtrl+T(タブを作成するショートカット)のようなものもあるわけです。そういうものは、やむをえず新しいショートカットキーを割り振っています。
【小野】Studyaid D.B. を頻繁にお使いの先生こそ、覚えているショートカットキーも多いので、なるべく応えたいですもんね。
【松嶋】はい。ただ、数研セミナーなどの機会で、ショートカットキーの話の流れの中で予測変換機能を紹介して「これだとキーを覚えなくていいんです」という話をすると、「確かにそれも使いやすいかも!」とおっしゃることもあるので、ぜひ、予測変換も試してみてください!
【菊田】最後に、Studyaid D.B. オンライン ブラウザ版の最新の機能についてお話しさせてください。ようやく先日、DVD-ROM版で作った.spr 、.prt形式のプリントを、Studyaid D.B. オンライン ブラウザ版で開いて編集できるようになりました。先生方をお待たせしてしまったのですが、ようやく対応できました。
先生方がこれまでに作成されたプリントは、先生方の資産としてこれからも活用していただきたいと考えています。ぜひ、この機能もお使いいただけたらと思います。
先生方がこれまでに作成されたプリントは、先生方の資産としてこれからも活用していただきたいと考えています。ぜひ、この機能もお使いいただけたらと思います。
30年の歴史の中で、Studyaid D.B. も進化していますが、先生方の資産としてのプリントも積み重なっているわけですものね。教育の場を支える縁の下の力持ちとして、これからの進化も楽しみです。
開発者インタビュー企画、お楽しみいただけましたでしょうか。
Studyaid D.B. 開発者の奮闘ぶりや、想いが少しでも伝わりましたら幸いです。
ユーザーの皆さまの声が、Studyaid D.B. の進化の原動力です。
これからもご意見・ご要望など、どしどしお待ちしております。
Studyaid D.B. 開発者の奮闘ぶりや、想いが少しでも伝わりましたら幸いです。
ユーザーの皆さまの声が、Studyaid D.B. の進化の原動力です。
これからもご意見・ご要望など、どしどしお待ちしております。