総評 | 必答問題の2問は,計算量・レベルとも適度であった。 選択問題の第3問,第4問も同様で,日頃から問題集をきちんと演習していた受験生は高得点が期待できると思われる。第5問では,(4)の事象の独立に関する出題に戸惑った受験生もあったであろう。第6問は,じっくり考えれば解ける問題であると思われる。 |
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第1問(必答問題) 配点30点 |
〔1〕 | 三角関数(加法定理,方程式と解) (1)教科書の本文レベルの問題。 (3)はちょっと戸惑うかも知れないが,(2)の答を利用できることに気付けば,さして難しくない問題。 |
〔2〕 | 指数・対数関数(対数関数のグラフと方程式) 教科書の節末レベルの問題。 問題の意味は,比較的捉えやすいので,計算間違いさえしなければ解ける問題。 |
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第2問(必答問題) 配点30点 |
図形と方程式,微分法の応用,積分法の応用(円の方程式,接線と法線の方程式,面積) (1)教科書の本文レベルの問題。 ここは確実に取っておきたい。 (2),(3)教科書の章末レベルの問題。 ただし,接線の方程式の問題は教科書では扱われていない。(3)の後半の面積は,求める部分をきちんと図示して考えれば解ける問題。 なお,この面積を求める問題は弊社発行本の「2002 数学I・A+II・B プレノート」のp.59 第5回数学II・B 第2問と同じ問題であった。 |
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第3問(選択問題) 配点20点 |
平面ベクトル(ベクトルの表現,内積) (1),(2)は答に文字を含むので戸惑う受験生もあったと思われるが,問題文の図を利用して考えれば,それほど難しくはない問題。 (4)は,(3)を解けたか否かがカギ。 |
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第4問(選択問題) 配点20点 |
複素数と複素数平面(複素数平面と図形) (1)教科書の本文レベルの問題。 確実に得点しておきたい。 (2)教科書の章末レベルの問題。 最後のargzの範囲を求める問題でつまずいた受験生もあったと思われる。 |
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第5問(選択問題) 配点20点 |
確率の計算(確率,条件つき確率,期待値,事象の独立) 教科書の内容を理解していれば,つまずかずに解けるであろう。 (4)は独立事象の乗法定理を使わずともYの平均の枠の形から求められる。マークシート形式の欠点といえるであろう。 |
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第6問(選択問題) 配点20点 |
算法とコンピュータ(割り算の余りと数の列) プログラムの意味を理解できれば,つまずかずに解けるであろう。 昨年の出題と比べると,易しくなったと思われる。 |